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「貞操の危機を感じたら俺が貰ってやるから逃げてこいよな」
…………………。
「雅鷹、今もらってやるって言った?」
雅鷹の薄い唇がふっと歪み、葉を上から下まで値踏みするような視線で眺めたあと、静かに答えた。
「男でもお前ならいけるな。むしろ積極的に口説きたいくらい」
「はぁ!?」
ふざけてる時とは明らかに違う声色に、もう絶句するしかなかった。
「ここにもいたよ…変態が。」
「ん?何か言った?」
「…いや何でも」
あの後葉は、ばらされたくなければ明日も来いと脅され、約束の証にと接吻されていたのだった。
そんな事……
口が裂けても言えない
雅鷹にはとくに。
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