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着替えを済ませると、早々にまた牛車に乗せられる。
「あの…今度はどこへ?」
何も教えてくれずに振り回す男に、いい加減にしてくれと睨みつける
「ああ悪い、いい加減説明がいるな。
私の事は親しそうな声で一雅と呼ぶように。
煩い蝿を追い払う助けをしてもらう」
「は…え?」
つまりはこういう事だった。一雅の祖父が、自分の生きているうちに孫を結婚させ、世継ぎを儲けさせたいが為に画策し、沢山の北の方(正妻)候補者が出来てしまい対応に追われて困っていると…
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