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「それは分かったけど…どうやって私が協力するんですか?
こんな格好までさせて」
「あなたは恋人の振りをするだけでいい」
「はぁ?恋人?」
「そう、相手が男なら諦めもつくだろ?
それに自分よりも美人な男に戦いは挑めないと思わないか?」
ニヤリと黒い笑みを見せた一雅は、気にするなと肩を叩いた。
「それにあながち嘘じゃないしな」
「…?」
端正な顔が近づいてきたと思ったら唇を奪われていた。それは昨日の掠めるようなキスではなく、かなり濃厚なもので……
「予行練習だ、口を開けて」
「ん!?ん、……んっ」
舌が入ってきただけでも驚きなのに、いやらしく絡めたり吸われたりした上に口腔を何度も舐められ、不覚にも感じてしまう。
息が出来ず苦しくなった頃には瞳をトロンとさせて腑抜けてしまっていた。
「その顔、あと4~5回はしてもらうから」
そして有無を言わさず姫達のまつ邸を梯子させられたのだった―――。
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