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「近衛府（皇居を守る親衛部隊）のスター将官である近衛中将様や蔵人様に始まり、受領（地方長官）にまで、すごい量ですわね…」
「…私を好いてではなく、右大臣家の後ろ盾を目当てに口説いてきているだけではないか。くだらない」
「左大臣家の子息である雅鷹様なら同じ家柄なのだから問題ないのでは？」
そうなのだ…
何を考えているのか文の中には雅鷹の文も混じっているのだった。
歯の浮くような本気丸だしの歌を書いてよこし口説いてくる。本当は男だと知っているのに！
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