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「若い公達を集めて月をみながら楽器を奏でる、という趣向でな。
葉様も連れてきて下さいと名指しで御指名が来た…。」
……………………。
「そうですか。
それでいつものように白羽さんの邸で着替えた後は強制連行って訳で?
毎回そうだけど、例の如く私の意向は聞く気はないんですね。
ったく」
「まぁそういう事だ。
おまえ楽器は弾けるのか?」
「失礼な。私を誰だとお思いで?
これでも右大臣家の跡取りです。それくらい小さい頃から叩き込まれています」
「なら問題ないな
まあ余り目立たないように静かにしてれば問題ないだろ」
そして例のごとく、白羽さんの邸に連行されたのだった。
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