第三幕……検非違使(けびいし)

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「実はな、陰陽寮の陰陽師、安倍清明にそなたの事を相談してみたのだ」 「…陰陽師とは、術を使って物の怪を払うというあれですか?」 「うむ。物の怪を払うだけではない、易で占って帝をお助けする立派な官職ゆえそう不信がるでない」 葉にはまったくと言っていいほど霊感という物がない。物の怪と言われてもピンとこないばかりか、何でもかんでも占いで事を決める世の中にまったく理解ができないのだった。
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