第三幕……検非違使(けびいし)

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今までの言動から、本当に男に戻す気があるのか分からないような右大臣であったが、どうやらこれは先が見えてきたらしい。 一刻も早く女姿から解放されたい葉は、断る理由もないので引き受ける事にする。 「で父上、それは何時からなのですか?」 「今宵からだ」 最初から葉の意思を聞くつもりはなかったのだろう 先方にすでに話しをつけて準備万端な右大臣は、左近に目配せすると無理矢理着物を剥がれ、着替えさせた。 …一体何度めだろう、無理矢理着替えさせられんの…と遠い目で去年を思い出すのだった。
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