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今までの言動から、本当に男に戻す気があるのか分からないような右大臣であったが、どうやらこれは先が見えてきたらしい。
一刻も早く女姿から解放されたい葉は、断る理由もないので引き受ける事にする。
「で父上、それは何時からなのですか?」
「今宵からだ」
最初から葉の意思を聞くつもりはなかったのだろう
先方にすでに話しをつけて準備万端な右大臣は、左近に目配せすると無理矢理着物を剥がれ、着替えさせた。
…一体何度めだろう、無理矢理着替えさせられんの…と遠い目で去年を思い出すのだった。
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