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紫なのは瞳だけじゃない
一雅の周りにうっすらと紫色のオーラのようなものまで見える
「一雅っ…こ、怖いから…やめ…っん」
怖いのは紫紺の珠だけのせいじゃない
いつも飄々としている一雅が、射ぬくような強い視線で葉を見つめている
葉の為と言うよりは、自らが葉を欲して求めている
いつもとは違う、男を見せ付けられ葉は身を竦めた。
視線が外せない…
怖いはずなのに、気がつけば自分から首に手を回している
「…一雅…す…き」
心地よい快楽に溺れながら、無意識にそう呟いていた。
愛おしそうに見つめる一雅に気づく事なく、葉は波に飲み込まれていく…
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