……鬼の艶めき

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     *  *  * 「少し無理をさせすぎたらしい、すまない」 眠り込む葉の頭を撫でる一雅の手に、意識を覚醒させた葉は起き上がる 夕べの恥態を思い出し、わなわなと震えた葉は一雅に噛み付く 「へっ変態!スケベ!色情魔! 色を抑えるだけならピーっな事やピーっな事までする必要なんてなかったじゃんか!」 思い出すだけで赤面してしまう程、恥ずかしい事をされ言わされた葉は、まともに顔すら見る事もできない程羞恥にさえなまれる。 「…欲しがって泣いたのは誰だったか?」 「……わ…私だけど… そう仕向けたのはアンタだろ!」 悪態をつく葉に柔らかく笑みをむけると 「可愛くない事を言うとまた泣かすが」 と押さえ込み、再び寝具の上に倒れた 「や、やめて?」 「却下」 唇が再び重なろうとした時、 「ウオッホン」 背後で咳ばらいをする音に慌てて振り向くと… 「あ~葉、それ以上は人のいない所でにしなさい」 ………………………げっ 父上に左近、おまけに一雅や近衛中将までが勢揃いしていたのだった。 一雅を見ればニヤニヤと眺め面白がっているばかりで… 「わあぁぁぁっ」 寝具を被り顔を出せなかった葉だった
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