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「少し無理をさせすぎたらしい、すまない」
眠り込む葉の頭を撫でる一雅の手に、意識を覚醒させた葉は起き上がる
夕べの恥態を思い出し、わなわなと震えた葉は一雅に噛み付く
「へっ変態!スケベ!色情魔!
色を抑えるだけならピーっな事やピーっな事までする必要なんてなかったじゃんか!」
思い出すだけで赤面してしまう程、恥ずかしい事をされ言わされた葉は、まともに顔すら見る事もできない程羞恥にさえなまれる。
「…欲しがって泣いたのは誰だったか?」
「……わ…私だけど…
そう仕向けたのはアンタだろ!」
悪態をつく葉に柔らかく笑みをむけると
「可愛くない事を言うとまた泣かすが」
と押さえ込み、再び寝具の上に倒れた
「や、やめて?」
「却下」
唇が再び重なろうとした時、
「ウオッホン」
背後で咳ばらいをする音に慌てて振り向くと…
「あ~葉、それ以上は人のいない所でにしなさい」
………………………げっ
父上に左近、おまけに一雅や近衛中将までが勢揃いしていたのだった。
一雅を見ればニヤニヤと眺め面白がっているばかりで…
「わあぁぁぁっ」
寝具を被り顔を出せなかった葉だった
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