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「2~3日は瞳の色が紫になるかもしれないが、害はないから安心していい」
「一雅様、息子を助けていただき有難うございました」
「気にするな
では私は戻るが、葉は今日は起きるのが辛かろうからゆっくりさせてやってくれ。」
「はい」
「またな葉」
布団を被り顔を見せない葉に声をかけると、右大臣や中将に見送られながら邸を後にした。
助けてくれた恩人にしたって、あの天下の右大臣様や中将までもが頭を下げ敬うなんて度が過ぎる……
一雅という男
いったい何物なんだ?
雅鷹は馬で駆けていく男の背をいつまでも睨みつけていた
「葉は渡さない」
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