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「…雅…鷹…あれは何だ!?」
小高い丘の上から視界に入ってきた鬼の村には、今まで見た事もない人間達がいた。
一夜の泊まり客に扮した坂田らを持て成す酒呑童子は確認できた。人を惑わすと言われる鬼だけあって美丈夫な青年姿をしている。
しかし他の人間は…
今まで見た事もない金や茶の髪をしており、青い瞳のものまでいた。
あれも鬼なのか?
「あれは渡来人だ」
どこからか闇の中から答える声がした。
「誰だっ!
どこにいる?」
野営をしていた兵達の間に緊張が走る
綱がとっさに刀を抜いて葉を守るように前に出た。
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