プロローグ

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「絵にも描けない美しさ」とは、このことであろうか。   岡田 青はそんなことを考えながら、どこまでも続くような長い廊下を歩いていた。   聖セントラル学院。 国際的にも有名なお金持ち学校である。   そのだだっ広い敷地には、ヨーロッパのお城のような外見の、美しい校舎が建ち、四季折々で変わっていく木々や花々。美しい噴水。全てにおいて完璧なお金持ち学校である。   その高等部1年棟一階の廊下を歩き、青は壁や五階まで吹き抜けの天井。そこに飾られた絵画や彫刻をじっくり眺めながら先へ進んで行った。
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