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すると紗江ちゃんが現れて、呆然としていたあたしに声を掛けてくる。
「よろしくね。」
「あ、よろしく。」
そして授業が始まった。
* * *
キーンコーンカーンコーン―…
「じゃーねー。」
「バイバーイ。」
時刻は16:30。今日は部活がちょうど休みなので、あたしもさっさと校門に向かう。
夕飯のおかず買いに行かなきゃいけないから、放課後友達と娯楽を楽しむ余裕はそうそう無いのだ。
まぁ、友達はあたしの家庭の事情を知っているから了解を得られているという訳で。
「菅原さんっ!!」
いきなり声を掛けられ後ろを振り向くと、紗江ちゃんが駆け寄ってきた。
「あ、紗江ちゃん。」
紗江ちゃんを待つため、足を止める。
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