異次元からの使者

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しばらくして、使いが八人の獣人を連れてきた。 そして紗江は天神の隣に立ち、また獣人達は天神と向き合い、ひざまずいた。 「礼恩(レオン)・咲羅(サクラ)・壱冴(イチゴ)・瀬夢(ライム)・綺初(キウイ)・魁須(カイス)・鷺(ロン)裳模(モモ)、以上、計八匹のくだ狐、ここにいるな。」 「はい。」 声を揃えて返事をした後、一番左にいた礼恩が言葉を発した。 「何用でございますか、天神様。」 「あぁ。お前らにいい知らせがあってな。」 天神のその言葉を聞いた瞬間、あとの七人のくだ狐も下げていた顔を上げた。 「まさか、私達の主が…?」 咲羅が期待しているように天神に問う。
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