150人が本棚に入れています
本棚に追加
しばらくして、使いが八人の獣人を連れてきた。
そして紗江は天神の隣に立ち、また獣人達は天神と向き合い、ひざまずいた。
「礼恩(レオン)・咲羅(サクラ)・壱冴(イチゴ)・瀬夢(ライム)・綺初(キウイ)・魁須(カイス)・鷺(ロン)裳模(モモ)、以上、計八匹のくだ狐、ここにいるな。」
「はい。」
声を揃えて返事をした後、一番左にいた礼恩が言葉を発した。
「何用でございますか、天神様。」
「あぁ。お前らにいい知らせがあってな。」
天神のその言葉を聞いた瞬間、あとの七人のくだ狐も下げていた顔を上げた。
「まさか、私達の主が…?」
咲羅が期待しているように天神に問う。
最初のコメントを投稿しよう!