異次元からの使者

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「あぁ。お前らをいつも夢で見ている少女が人間界にいるらしい。その少女の護衛を頼む。」 それを聞いたくだ狐達は、込み上がってくる嬉しさに耐えられず、立ち上がってしまった。 「はっ…ご無礼を失礼致しました!!」 そして再びひざまずく八人。 それを見て天神は「気にするな。」と言って微笑んだ。 「紗江、説明を始めろ。」 「え?あたし?あたしじゃなくて…」 そう言うと紗江の肩の影から、げんこつ一つ分の原型状態(狐の形)のくだ狐が出てきた。 それを見た瞬間 咲羅は叫んだ。 「くだ!!」 そして“くだ”と呼ばれたくだ狐は、肩から床に降りて獣人の姿になった。
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