対面

4/8
前へ
/110ページ
次へ
真央の家は電気が点いていなく、真っ暗だった。 「もう寝てるのかな…。」 「とりあえず、中に入りましょ。」 スッ…。 窓ガラスをすり抜けて中へ入る。 「誰もいないのか…?」 すると魁須はニヤリと笑う。 「いや?よーく聞けよ。」 ザアァァ… 「シャワーの…音?」 礼恩が呟く。 「!!…ってことは…」 礼恩の言葉に反応した鷺は顔を真っ赤にし出す。 「入浴中ね」 女性陣一同が全員ハモった。 「へへっ…そんじゃ行きますか!!」 急に魁須が張り切りだす。 「…行くってどこに?」 壱冴は全くわからない様子。 「まさかお前っ!///」 魁須がこれから何をしようとしているか感づいた礼恩も、顔を赤くする。 「そのま・さ・か♪覗きに行くぜー!!!」 魁須はそう言うとダダダッ!!と勢い良く走り出した。 「ば、馬鹿!!何考えてやがるっ!!」 礼恩の言葉も虚しく、魁須は勢いを増すばかりだ。 するとくだ狐の女性陣、瀬夢、裳摸、咲羅、綺初は、バスルームへ続く廊下に立ち塞がる。 「ホント、何考えてんの。」 「ここから先は通しません!」 「魁須、あんた堂々過ぎるわよ??」 「馬っ鹿じゃないの??」 だがしかし魁須はすでにムンムンしていて、その障害物は苦にはならないらしい。
/110ページ

最初のコメントを投稿しよう!

150人が本棚に入れています
本棚に追加