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とある小さな村の片隅にある集会所。そこでハンターとしての手続きを終えたイルはこの村の村長に会うため、村長の家に向かっていた。
背中には一本の刀。自分の身長程もある長さに、細身の刀身。父さんの形見である鉄刀【禊】。
少し歩くと他の家よりも一回り大きく、他の家よりも少しボロい家に着いた。
ここが村長の家だ。
コンコン…
イルはドアをノックした。
すると、ぎぃぃっと嫌な音をたてながらドアが開き中からヨレヨレの婆さんが顔を覗かせた。
イル「久しぶりだな。村長さん。」
イルは村長の部分を強調した。
この婆さんがこの村の村長だ。
村長「来たかい。中に入りなさい」
村長はゆっくり穏やかに言い、イルを家の中に招き入れた。
村長の家は外見こそはボロいが中はしっかりと掃除され、綺麗に整頓されている。何度か来たことがあるが、やはり凄い。
村長「ハンターになるんじゃろ?武器は…」
村長が切り出しこっちを向いた。イルは刀の柄を握りしめた。
村長「よかろう…防具はそこのクローゼットに入っておる」
村長は身体ごとクローゼットをむき、場所を教えた。
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