駆け出し

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イルはクローゼットを開いた。中には防寒具が一式入っていた。 白を基準とした防具。マフモフ装備と言うらしい。 村長「ぴったりじゃな」 いつの間に戻ってきたのか、村長が後ろで見ていた。 いきなり話しかけられて驚いたイルはついたじろいでしまった。 村長「手慣らしに、ここいら辺で少し簡単なクエストに行って来たらどうじゃ?」 イル「わかったわかった」 イルは軽い気持ちで答えた。 村長は困った顔を一瞬だけ、イルにばれないくらい一瞬だけ浮かべた。 そして、部屋から持ってきたであろう御守りをイルに手渡した。 村長「御守りじゃ。持っていて損はあるまい」 イル「サンキュー」 御守りを胸のポケットに入れた。 村長「気をつけるんじゃぞ?」 村長の言葉をろくに聞かずにイルは家を飛び出した。 村長「聞くより慣れろじゃ」 村長の家を飛び出したイルは集会所のカウンターにいた。 イルは受付嬢に渡された紙の塊りからクエストを選んでいた。 受付嬢「あなたのハンターランクは1ですので初級のクエストしか受けれません」
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