グングニル

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「こいつはなぁ、凄い財宝のありかなんだよ」   目を輝かせながらそいつは言った。 うれしそうに、楽しそうに。   「お前、本当にそれを信じてるのか?」   俺は少し呆れながらそいつに言う。   「ったりめぇよ!これは絶対に本物だ」   海の向こうを見ながら、そいつはそういった。 やれやれ、と僕はその場に寝転がって、さいですか、とだけ返事した。
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