グングニル

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「俺な……これを探しに行こうと思うんだ」   うつらうつらしているときに飛んできたのはそんな言葉だった。 吃驚して目を覚ます。   「お前、正気か!?」   「うん。絶対、つかんでやるんだ」   そいつの目はキラキラと波の光を反射していた。 僕はそいつを諭すのをあきらめていた。 こいつは一度言い出したら聞かないやつだ。  
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