グングニル

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ぽつり、ぽつりと手を振る人が増え始めた。 それぞれが、それぞれのエールを、遠くに見える船に送った。 人々は、自らの手で破り捨ててしまった"タカラノチズ"をその手でまた戻し始めていた。 少しずつ、すこしずつ、もう一度夢を追いかけようとし始めていた。
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