ﾄﾗﾝﾌﾟ城の姫と王子

愛稀

愛稀は綾子と昇降口へ。昇降口に着くと、女子が2人、立っていた。

「やっと来たぁ」
「なぁにやってたのさ」

河本綾南(ｶﾜﾓﾄｱﾔﾅ)が愛稀の頭を軽くはたき、山野まゆかが苦笑した。

「ごめんごめん、ほら、帰ろ」

愛稀はニコリと笑う。其れにつられて、3人も笑顔を浮かべた。

「今度からは愛稀がもう少し支度早く成る様にしなきゃねー」
「何其れ」

4人は笑いながら、校門を後にした。