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あの夜以降、憂欝だった。
仕事に身がはいらない。
「あの・・・。最近、元気ないですね?。」
「岡崎さん・・・。」
「悩みなら、聞きますよ。
飲みにでも行きます?。ボーナスも残ってるし。」
「行く、行く!!」
沈んでた気分が、吹っ飛んだ。
「あっ・・・。割勘で!!」
真奈は、俯き加減に言った。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
「そんなに元気ないように、見えたかなー。」
俺はグラスの底を掴んで、天井に向けて、クルクル回した。
氷がグラスとあたり、「チリン・・・チリン・・・。」と鈴のような音がする。
「昨日、一昨日と塞ぎ込んでて・・・・、どうしたの?。」
「・・・・・。どうしたら、君と二人きりになれるか、考えていたんだ・・・。ほら、ウエディングベルみたいだろ・・・・。」
俺は、グラスを静かに回した。
「バカ!!」
真奈の顔は、笑っている・・・。
顔が少し赤いいのは、アルコールのせいだろうか。
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