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早咲匡愛(ササキマサチカ)、11月18日生の32歳―――。
容姿端麗、頭脳明晰、さらにスポーツ万能でお金持ちと、嫌みなくらい全てを完璧に備えたこの男。
これがオレの旦那様。
そして、オレの通う高校の教師であり担任でもあったりする。
嫌味な性格を知っているオレにはさっぱりわからないが、その容姿と頭脳、肩書故に匡愛はモテる。それは学校にファンクラブがあるくらいだから間違いない。
容姿はさておき、性格に問題ありだらけのヤツの一体どこに魅力を感じるのやら…人間中身が大事なんだとつくづく思う。
「ふぁ~…生き返る~…」
そう呟きながら冷房の効いたリビングで温度が極限まで上昇した身体を涼ませながらテーブルに突っ伏する。
「それは良かったですね。ではもう一度瀕死になりましょうか」
ニコニコと爽笑でかなり過激な事を言われる。これが日常茶飯事なのだから堪らない。
「ふざけんな‼嫌だ‼」
「ふふ、まぁそれはともかく、美佳?約束はどうしました?」
「…へ⁉」
「家の中ではスカートもしくは短パン着用と約束したはずですが」
「あ…」
「まさか忘れてたんですか?ではお仕置き…」
「わっ忘れてない‼忘れてないよ‼ちょっと休んでから着替えようと思って‼」
「……チッ。では直ぐに、実行してくださいね」
舌打ちしやがった。
立ち上がり、リビングを後にするし着替えるために部屋へ向かう。
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