出会いと始まり

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「あの~、一つお願いしてもいいですか?」 もじもじしながら上目遣いで聞いてきた。可愛い。 「ああ、いいよ。」 何のお願いだろう? 「では、ここに住まして下さい。」 「………はい?」 今なんとおっしゃいましたか? 「だから、ここに住まして下さい。その代わりに家事は全部します。」 そうだよな、よく考えてみると帰る場所も行く場所もないもんな。よし! 「いいよ、これからよろしくな翠。」 「こちらこそ、諒さま。」 ここから、彼女との暮らしが始まった。
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