用心棒

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サキの言葉からしばらく間を置き、地上げ屋は重い口を開いた。 「…確かにワシ等の負けや、でもこの兄さんプロやろ?」 「‐ぃ…」 ドキッとした。 当てられた、いや当たってはないのか…? 「何よ!約束守りなさいよ!!」 「そこでや!」 おそらくここ一番で出すのであろう大声をあげられた為、思わず強気なサキも一瞬たじろいだ。 「こっちもプロの用心棒を用意しといたからその人と戦ってくれんか?」 そう言うと返事をする間もなく地上げ屋は手下に合図を出し、店の外にいる者を中に招き入れた。 しかし、中に入ってきた者は意外な人物だった。 「し、四宮!! 」 思わず自分の腕に鳥肌が立った。 つい二時間前、自分とプロ入りをかけて戦い、そして自分に勝った四宮がこんな場所にいる‐
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