用心棒

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「あ、吉岡か?なんでお前こんなとこにいるんだ?」 四宮はさほど驚くことはなく、まるでコンビニでたまたま知り合いにあったかの反応だった。 「どうも先生!こいつがこの店の用心棒のプロです! お知り合いですか!?」 その地上げ屋の言葉に四宮はようやく現状を理解した、 「あははは!なるほど!そう言うことか! でもアンタ達こいつはプロじゃないですよ! 今日私に負けてプロになりそこなったアマですよ!」 「――――」 四宮らしい発言だったがこの場を凍りつかせるには十分だった。 振り返るとサキは泣きそうな顔をしていた。 その顔を見てると消えかけていた自分の中の勝負への火が燃えてくるのが分かった。 「…そんな顔すんな、オレは絶対勝てるんだろ?」 そして四宮の方を振り返ると、四宮はようやく高笑いをやめた。 「四宮、今度は負けねぇぞ」 四宮は黙ってタバコの火を消した 「上等な口聞くじゃないか」
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