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「涼牙～」
学校へ行く途中、歩に会った。
「おはよ」
「おーッス」
歩とは家が近いから、待ち合わせして一緒に登校している。
「おはよう、猿柿くん」
「おはようございます。二人とも、相変わらず朝から仲良いですね」
「そりゃぁ夫婦だもの。仲はすっごく良いわよv」
歩は親父たちがいるのに慣れたみたいだ。
慣れれるお前が羨ましいよ。
……あれ？
「歩、ヘアバンド変えた？」
いつもは無地の深緑のやつをしてるが、今日は青の迷彩柄だ。
「あ、わかった？俺さぁ、一週間ごとに変えてんの」
歩はニカッと笑って自慢げに言った。
「気付く奴は気付くんだけど結構少ねぇの」
いやいや、フツー気付くだろ。
一つ発見。
歩は意外にセンスがまぁまぁいい。
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