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「じゃあ改めて、自己紹介」
「あ、はい。朽木涼牙です。よろしくお願いします」
さっきの雪兎の攻撃にはびっくりしたけど、まぁなんとかなるかな。
「じゃあ、君の席は大西の横だから…兎の前の席ね」
「あ、はい」
クラスが少しざわついて、それがおさまった頃アイリー先生が言った。
雪兎…もとい、怜が何か喚いていたが軽くスルーだ。
とりあえず俺は先生に言われた席に行く。
隣の大西って奴は、なんかムズそうな本を読んでる。
題名は…
…「生と死の鎮魂歌(レクイエム)」?
なんだそれ…
「大西~、読書タイムは終わりだぞー」
「待って下さい。あと156ページなんで…」
Σ長いだろ!
156って、普通に長ェよ!
「でも、ダメだ」
「うー…」
呻く大西を余所に先生は取り上げた。
…そりゃそーだ。
「それじゃみんな、あと10分で式が始まるから体育館に移動しろよ。大西も、続きは式が終わってからだ」
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