1.転校初日

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「じゃあ改めて、自己紹介」 「あ、はい。朽木涼牙です。よろしくお願いします」 さっきの雪兎の攻撃にはびっくりしたけど、まぁなんとかなるかな。 「じゃあ、君の席は大西の横だから…兎の前の席ね」 「あ、はい」 クラスが少しざわついて、それがおさまった頃アイリー先生が言った。 雪兎…もとい、怜が何か喚いていたが軽くスルーだ。 とりあえず俺は先生に言われた席に行く。 隣の大西って奴は、なんかムズそうな本を読んでる。 題名は… …「生と死の鎮魂歌(レクイエム)」? なんだそれ… 「大西~、読書タイムは終わりだぞー」 「待って下さい。あと156ページなんで…」 Σ長いだろ! 156って、普通に長ェよ! 「でも、ダメだ」 「うー…」 呻く大西を余所に先生は取り上げた。 …そりゃそーだ。 「それじゃみんな、あと10分で式が始まるから体育館に移動しろよ。大西も、続きは式が終わってからだ」 .
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