ラマダ鉱山

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ラマダ鉱山には巨大な崖が存在する。その崖には一辺4m程の四角い穴がたくさんあいており、その穴は地上からも崖の上からも非常に離れた場所にあり、1963年の一人のロッククライマーがその穴に到達するまでは誰もそこに行けなかったという。   クライマーの名前はボブ・スキャット。ロッククライマーであり、探検家である。 彼が仕事以外に山を登る事は珍しくないが、崖を登ったのはこの時が初めてだった。 彼がこの穴に入った時、最初に目に入ったのが、中に広がる大きな採掘現場であった。 岩が剥き出しであるものの、ピッケルやトロッコ、更には荷物運搬用のクレーンがあった。 同じような採掘現場がいくつもあり、だいぶほこりがつもっていたので、随分前に捨てられたようだった。 なお、それぞれの採掘現場から外への道がのびており、草がその穴を塞いで、外からはわからないようになっていた。 その後、科学者を呼び、詳しく調べてもらうと、ここが使われていたのは約1600年前で、 その頃にここまで技術が発達していたのは正直驚くべき事で、もしかすると今周りに住む原住民はここの住人の子孫かもしれないという。
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