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「瑠依…」
「なに?アスナ」
アスナが名前を呼ぶ声がどこか震えていた。いつもと様子が少し違う
いつもなら優しく微笑んで頭を撫でてくれるのに、アスナは無表情のまま見つめているだけだった
アスナが発した言葉は―
「別れよう…もう一緒にいられない」
瑠依は突然、恋人のアスナにそんな事を言われるなんて思ってもなかった
二人は2年前から付き合っていた
「今…なんて」
理解出来ずに立ち尽くんでいたらアスナは顔をそらす
「好きな子ができたから別れたいんだ。…もう瑠依とは付き合えない」
と言ってゆっくりと歩いて去っていくアスナ
目の前が真っ暗になって、何も見えなくなった。ただ瑠依の瞳から涙が溢れてきて止まらなくなった
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