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別れた―
アスナとは終わった
あまりにも突然過ぎて、まだ実感が沸かない。
ざぁーと勢いよく降りしきる雨の中、瑠依は傘もささずに公園のベンチに座っていた
全身が濡れて髪からは雫が滴る
「瑠依何しているんだ」
「慎…」
慎は幼じみである。部活帰りでちょうど公園を通り過ぎるときにベンチに座っていた瑠依を見付けた
瑠依は慎の声に反応して振り返る
「あっ…何でもない!」
いつもの明るい元気な声はせずに変わりにどこか悲しそうな声がする
「何でも無いって!?普通こんな雨の中いないだろ」
「うん…そうだよね…」
「瑠依?」
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