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その様子から瑠依が泣いていると分かった
慎意外だったら誰も気づかなかっただろう
幼じみでありながら瑠依を長年思い続けている慎だからこそ見抜けたのだ
その異変に何も言えずただ頭をなぜる事しか出来ない
握り拳を作り、きつく握り締めた
雨も酷くなりいつまでもこうしていると風邪を引いてしまうので瑠依の手を引き立ち上がる
「瑠依送るから帰ろう」
「うん…」
慎は瑠依の鞄を持ち立ち上がる
気が付けばそこは慎の住んでいるマンションの前だった
突然瑠依は立ち止まり慎の服をぎゅっと掴んできた。
今は一人にはなりたくなかった、もう一人で考えたくなかった
一人になるとなぜかアスナの顔が浮かんできて心が痛い
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