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すぐに右や左を中心に辺りを探す。
トラックから少し離れたところに見覚えのある服に身を包んでいる一つの影。
「え……?」
地面に横たわっている影を■■ちゃんだと気づくのに時間はかからなかった。
もうただただ呆然と立っているしか出来ない。
「ゆりちゃん!!」
気を取り戻し、急いで■■ちゃんが倒れている場所に向かう。
「ゆりちゃん……」
彼女の名前を呟く。
そこにはさっきとは違う慣れ果てたゆりちゃんの姿があった。
ゆりちゃんの手を掴む。
ただ、泣くことしか出来ない。
「……■■……くん……なんで……泣いてるの……? 何で……私を誘ったの……? 何で私を……■■君の家に呼んだの……? 何で私がこんな目に合うの? なんで? 何で何で何で? ……■■くんのせいだ……。私がこんな目に合うのは……。■■君ガ私ヲ殺シタンダヨ?」
やめて!
ただ■■ちゃんと■■ちゃんの二人で遊びたかっただけなんだ!
どうしてッ!?
なんでッ!?
お願いだから……。
ヤメテヤメテヤメテヤメテヤメテヤメテヤメテヤメテヤメテヤメテヤメテヤメテヤメテヤメテヤメテヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロ……
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