プロローグ

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さて、とベッドから出て一回背伸びをする。 その後ベッドの上にある、制服が引っかけられているハンガーをとり、制服に着替えようと自分の寝間着に手をかけた時に気付いた事がある。 「楓。何故いる」 それは素朴な疑問。 普通、着替えると分かったら部屋を出ていくのが普通だ。 それなのに、コイツはマジマジと俺の方を見ている。 「あ、どうぞ。お気になさらずに」 「いや、気にするから。だから早く下に行け」 指でも下に行けとジェスチャーをする。 遅刻するから早く着替えたいのだが、コイツは変なところで頑固だからな……。 はぁ…先が思いやられる。 「うん。分かった」 なんだと!? いつもなら、絶対にヤダとか言って聞かないくせになんで今日に限って…。 楓に何が起きたんだ?
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