第一章 染。

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1年生の葵とは、階段で別れる。     「じゃぁな葵!また、放課後」     「うん。・・・あっ、今日はサークルのミーティングが。」     「あぁ~そっか。じゃぁ先帰るわ。」     「うん。買い物忘れないでね。」     「オィ――――――ッス!」     テンションを上げて階段をかけあがった。      ――   教室には、3年を差し置いての校内一の美少女と、名高い美姫が黒板の隅に日直の名を書いていた。   彼女もまた、幼馴染みだ。     「オハヨ!美姫。」   「おぉ。やっときたかね少年!」   「?・・なんだよ。」   「まぁ早まるな。落ち着いてから私の話を聞きたまえ」   「なんでしょうか?」  
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