―発症

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残りあと二戦。相手は、もう一人と共に、大会優勝、準優勝の常連です。 四戦目。 ギリギリで勝ちました。このあたりで疲れはて、頭は半ば朦朧としています。 決勝。もう殆ど意識のないままに対局を進行させました。 「負けました」。突然響いた、対戦相手の投了の声。慌てて盤面を見ると、確かに私が有利、形勢はひっくり返らなさそうでした。 呆然としたまま、挨拶を終えると、顧問の先生が「やったな!お前全国だぞ!」と…。 でも…。
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