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1.安眠妨害
「ねえ、その情報正確なのか?」
栗色の髪をなびかせて、少女は前方を見ながら言った。
横にいる四角い黒ぶちメガネをかけた少年がそれに答えた。
「だって先生に聞いて調べてもらったんだよ。間違いないよ」
「それならいいけど。さあ、ゲートまでもうすぐだ。もっととばすよ!」
「あー、ちょっと待ってよ」
静かな満月の夜。二つの影が月に映る。影はツバメのように滑空し、遥か遠くへ見えなくなった。
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