01.突然君は舞い降りた。

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―朝。 せっかくの日曜だというのに、俺を起こす誰かがいる。 (なんでだ…? 一人暮らしだし… 俺を起こす奴なんて誰も…。) 『八神さん八神さん!!起きて下さいよ、あさですよー!!』 …居た。 目の前には、昨夜の金髪の王子さまが居た。 『お前…。』 やっぱり夢じゃなかったのかと、がっかりする俺がいる。 クリス『朝です…。説明、してくれませんか?』 と、不安げな顔をして俺に尋ねる。 明日=朝……まで待てないってことか…。 理央『…………なんだっけ、クリス…だっけ? …異世界からやって来たって本当?』 と、かったるそうに尋ねる俺。 クリス『…はい……僕は…セレナ国という国にいました……ですが…。』 『?』 『…異世界と人間界をつなぐ道へ誤って入ってしまい……。』 理央『…なんで間違えるんだ。』 クリス『あ、僕、方向恩地なんですよ。』 と、明るく言うクリスに対して呆れる理央。 『で、気づいたらここに居たんですけど…。』 理央は溜め息をして、クリスに言った。 『帰る方法はないのか?』 『あ、あったらすぐに帰ってますよ!!』 だよなぁ…とまた溜め息をする理央。 沈黙の中、先に口を開いたのはクリスであった。 『あの…八神さん… 帰る方法が見つかるまで…ここに住ましてもらってはダメですか?』 『!!!』 『お手伝いとか僕に出来ることはなんでもやります!! …どうか…よろしくお願いします!!』 と、お辞儀までしてきた。 (……一人暮らしだし…コイツは男だし… 俺は人を見捨てるなんて出来ないし…) 『仕方ねーな… ちゃんと家事とかやってもらうからな!!』 『!!!ありがとうございます、八神さん!!』 と、クリスは嬉しがった。 理央『それと…。』 クリス『?』 理央『敬語じゃなくていいから。』 クリス『!!…は…うん!!!』 ―こうして、俺と異世界人の奇妙な生活が始まった。
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