願い箱

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「てめぇ!!ぶっ殺すぞ!!」 鋭い目つきの男がいかにも弱そうな老人に怒鳴った。 「すいません、すいません」 老人は何度も頭を下げた。 「借りた金ぐらい返せや!!」 男が言った。 そして老人はお金を男に渡した。 「あるじゃねぇか!!また来るからな」 男はそう言って歩きだす。 男は歩きながらふと思う。 「俺はこんな人に嫌われる人間になりたかったんじゃないのに...」 男の目は鋭いために人々は恐怖に怯えてしまう、そしてそんな彼はこんな職業にしかつけなかったのだ。
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