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せめて競歩で来るべきだったと、一瞬後悔したのもつかの間、急に焦りのボルテーヂが78/100にまで赤丸急上昇したもんで、素早く前転し、交番のガラス戸を呼び鈴代わりに頭突きで割散らかした。
奥にあるよく暇つぶしに暴走族やチンピラ暴力団員を半殺し以上鬱血死未満にする拷問部屋で、万引き犯からふんだくっただろう最新プラズマDVD液晶テレビで、ほかの万引き犯から強奪したかな~的なバックトゥザヒューザーなる違法建築パロディムービーを観ながらアホづらこいてるおまわりさんニ匹が鼻水を垂らしながら出てきた。
「だんだできび」
「・・・・・・?」
口の中に和菓子かなにかを頬張った醜い口元むきだしたままで何を言っているかが皆目見当がつかない。
「アリの命があぶないんです」
「急がないと死んじゃいますよ」涙が耳からも出てきていて声にならない悲鳴にも似たハスキーボイスで訴えた。
おまわりさんはキリリとした面構えになり、頬張っていた和菓子のようなものを吐き散らしてキシリトールガムを8粒づつ頬張りアゲインし、ローラースルーゴーゴーへ颯爽と乗り、現場へ向かった。
・・・外は酢を忘れたかのように晴れわたり、まるで何をしたいのかわからない無機質な
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