生きる

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純真無垢な虫や酢。野心野望を抱く文化はなくただひたすらに巣穴を築き、餌を狩る虫たち。鋼鉄の車や、人々の靴に踏み潰され、干からびてアスファルトに横たわりながらもその輝かしく実に生き物らしいインセクトカルチャーは不動であった。 酢の歴史もまったくもってぱっぱらはあでわからない。そんな微埃は地球人天才学者が絶滅前に自慰行為とゆうオナニズムにより生み出した書物が語るとして・・・穀物酢と米酢が権力争いを展開して多くの調味料が商品棚から廃棄処分になった話を耳にた人間はいなかった。 また、人類の歴史上、酢の接種量が原因で命を絶たれた者もいた試しはない。 ただひたすらに、黙々と人類に時に延命効果をもたらし貢献することを生き甲斐に、レッドカーペットを闊歩し目が眩むほどの報道カメラのフラッシュにさらされる華やかな事など一切なく、平凡地味でささやかに一生懸命に酢以外の何物でもないオリジナリティを素敵に織り成してきた。 人類が芸術などという陶酔ごとに躍起になるも遂に果たせなかった、もの言わぬ美しさを最も示した存在は、虫や酢の生きザマそのものである。
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