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「ふざけんな・・・」成瀬が窓に向かって小声で呟いた。その言葉は田中には聞こえていたが、田中は気にせず説明文を読んだ。
「能力者は国に能力者だと宣告する義務があり、その能力者の家族は死ぬまで不自由の無い生活を約束される。そして能力者自体は国が定めた施設に入り、国の為に力を尽くす。これは日本国で定められたルールとして法律で定められている。」
田中が一通り文章を読み終えた。「はい・・・ありがとう・・・座って結構です。」担任のその言葉に田中は腰を下ろした。「田中さんが読んだ通りで、能力者は実在し・・・それを国に報告する義務が私達にはあります。今年の1月からは家族以外にも能力者を発見し、国に引き渡した知人でも、生涯の保障を認定される事になりました。能力者は国へ、それを知った知人も国へ・・・それを守らないと犯罪とまでなります。皆さんも日本に住んでいる以上は法律を守り以上の事は守る様にお願いします。」
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