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「俺は今、感動している!!」
この馬鹿の言葉を聞いて、俺はちょっと後悔した。
あぁ、言うんじゃなかった…と。
昼休みの教室。その時間帯のその場所は誰もか昼食をとっているはずだが、この馬鹿―東 梨久―は飯も食わずに叫んでいた。
「へー」
「流すな雨宮!!」
いや、一樹の態度の方がマシだ。正直うるさい。
この馬鹿とは…まぁ幼なじみという奴だから、かなり長い付き合いだ。
なんで女の幼なじみじゃなかったんだか…。
顔が良く、勉強もスポーツも出来るから、尚更腹が立つ。
「啓!一人テンションを下げてどうする!?主役はお前なんだぞ!?」
「いや…」
さっきまではそうだったのだが、なんか今は妙に冷静。
多分こいつの馬鹿騒ぎのせいだ。
呆れて何も言えない…。
「告白するって言うのにそのテンションはn――がふっ!」
言えないが、手は出る。
渾身のジェットアッパーが顎に放たれると、馬鹿が一人飛んだ。
そのまま椅子と共に倒れて、動かなくなった。
「飯食うか」
「あぁ」
静かになったことを確認すると、俺はパンを、一樹はウ○ダーinゼリーを食べ(飲み)始めた。
ちなみに、一樹はいつも昼飯はウィ○ーだ。何故かは知らんが。
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