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そのまま普通の昼休みに突入。
馬鹿が静かな分、とても穏やかだ。毎日こんなでありたいものだ。
「…そう言えば、一体誰に告白するんだ?」
「…言ってなかった?」
「言ってないな」
○ィダーを飲みながら、俺の言葉に肯定する。
と言うか、どれだけ飲むのに時間かかってんだ。
「あー、そうかも…」
まだ寝てる馬鹿が「告白する」って言った瞬間に馬鹿騒ぎしたからな…。
「月ヶ瀬先輩だ」
「月ヶ瀬…?」
一樹は知らないようだった。
仕方がないか。俺だって一回しか見たことない。
―ザワッ!!―
…え?何で教室こんなにざわついてるの?
マズいこと言いました?
「何でざわついてるんだ?」
俺も聞きたい。
あぁ、なんかこっち見てひそひそしてるっ。
明らかに俺の事を噂してるのが手にとるようにわかる!
「まぁ…なんだ。気にするなよ」
「あ、あぁ…」
その後も微妙に視線を感じていた。
ちなみに、馬鹿が目を覚ましたのは昼休みが終わる一分前だった。
泣きながら昼飯を胃に詰め込んでいたのは秘密だ。
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