初恋

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ごめん… ありがとう… いつかあなたに笑顔で伝えたい… 出会いはそんなにドラマティックではなかった… あなたは無口でただ僕ににっこり笑いかけくれた バイトの先輩… 僕が同じ高校の後輩だなんて事は あの頃は気付いてもいなかったよね… 残業であくせくしてる僕に 初めて手を貸してくれた… あの時から僕は少しづつ あなたに引かれ始めていたんだ… 帰る時間が重なる時… 勇気を出して話しかけたのは僕の方だった… 残業を手伝ってくれたお礼を言うと あなたは初めて言葉を僕にくれた… 帰り道が途中まで一緒なのをきっかけに 別れるまであなたと話した… 高校の後輩だと言う事… 自分が好きなアーティスト… そして…携帯の番号 あの頃はメールアドレスなんてなかったから、 他の会社同士でメールが出来なかった… だから電話番号を交換して たまに電話がなる日々が続いた… 高校の中間試験の勉強のため 一週間バイトを休む… その間、毎日のようにあなたと会えないから 電話で話してた… もうその頃にはあなたを 好きになってた…
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