‡天国と紙一重の地獄‡

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「さ、早く二人とも部屋を出て?…というか沙耶は朝食食べに帰りなさい?」 「お母様には…朝食いらないって…言った…」 なんという親不孝者。 「…なんでお兄ちゃんは行かないの?」 「え?そりゃ、着替えるから…」 僕の言葉を聞いた二人はベットに座りました。出て行かない意思表示のようですね。 「早く早く♪」 「…脱いだ服…頂戴…?」 「あげません。…いいの?沙耶の分まで母さん作ってるかもよ?」 ぴくっ、沙耶が反応しました。 「…お嫁さん失格…!…手伝ってくる…」 帰ってください。 まぁとりあえず一人陥落しましたからあとはこのブラコン娘を……。 「着替え見せてくれないと、お父さんにお兄ちゃんがベットに私を誘ったって言っちゃうから」 「嘘じゃん。鍵まで閉めてたのに」 「……ふえっ……」 奇妙な声が部屋に響きました。僕は神速で彼女の口を塞ぎました。…ベロベロ舐めてくるのが不快です。 「…わかったから、泣かないの」 「ほんと…?見てていい…?」 ダメって言ったら泣くくせに何を仰ってるんでしょうか。
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