しあわせのいろ

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カーテンの隙間から、柔らかな朝日が差し込む。 布団にくるまって眠っている彼が穏やかな寝息を立てていることが愛しくて、嬉しくて。     「…圭一くん、朝だよ」     髪の毛を撫でながら頬をつついてみる。 んん、と小さな唸り声を漏らして目を擦る彼に「おはよう」と声を掛けると寝ぼけ眼と目が合う、見つめ合うこと数秒。   ふと伸びてきた手が私の肩を捕まえてグイと引き寄せられ…彼の顔が近付く。私はほぼ反射的に目を閉じて、少し身体を強張らせる。 …幾度も経験してきたことだが、未だに慣れない緊張感、高揚感。 背中に腕を回される、頬に大きな手を添えられる……吐息が唇に触れる。     「…レナ……」     返事をする間は与えてくれなかった。ん、と吐息とも声ともつかないそれを漏らすのが精一杯で、私の唇はすぐに圭一くんに吸われてしまう。 されるがままに、数回キスを繰り返す。音を立てて唇が離れて、彼は満足気に微笑む。
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