残念な俺と、残念な仲間達

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これは、俺が小学校2~3年生くらいの頃の話。 当時、学校のコンセントの穴に、針金を突っ込んでショートさせる(感電寸前、死亡遊技)←特に名称があった訳じゃない。 迷惑なイタズラが、俺達の中で大流行した。 火付け役は、同級生の高山(仮名)。 コンセント見つければ、ためらいなく針金を突っ込む。 針金が一瞬で真っ赤になり、学校が停電する。 それを見て、皆でケラケラ笑っていた。 当時、どっかから拾ってきたりして、針金を持ち歩いていた奴はたくさん居た。 ある日、高山の家に数人で遊びに行った時の事。 高山が自ら、自分の家のコンセントに、針金を挿入。 バチバチという音と、真っ赤になった針金。 隣の部屋に居た、高山の親父さんが、すげぇ怒って、高山が俺達の見てる前で、ブッちめられた。 ひぇ~超怖ぇって感じ。 そんなこんなで、学校全体でも問題になり、ブームは終了した。 二十歳の同窓会で、高山に「何の仕事してんの?」って聞いたら、「建築現場の電気工事の仕事してる」って聞いた時は、思わず笑ってしまったっていう、話。
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