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イラン人のジャン
これは、中3の時の話。
授業サボって、ツレ達と公園でタムロしてた。
そこに、通りかかったオッサンが、「お前ら、夏休みに暇してるなら、仕事手伝え」って話し掛けられた。
労働基準法的にはダメだろうけど、辛うじてバブリーな頃だったから、日給1万円くれるという話だった。
夏休み開始と共に、バイト開始。
仕事内容は、建物の解体作業や、穴掘り。
いわゆる、土木の仕事。
右も左も分からないまま、トラックに乗せられ、住宅の解体現場へ行った。
あらかた、解体されてて外壁は無く、骨組みくらいしか残ってなかった。
そこに、イラン人のジャンが居た。
カタコトながらも、話は通じる。
俺は、解体し終えた、木材の釘を抜き、トラックの荷台に運ぶ作業をしていた。
その時ジャンが、二階の自分の足元付近の床を、デカいハンマーでバンバン叩き始めた。
へぇ~そうやって壊していくんだぁと、思った矢先、床が「メリッ、メリッ、ピシッ、ドカ~ン!」と音を立てて、ジャンもろとも、床が抜け落ちた。
幸い、ジャンにケガは無かったけど。
ネタだろ?って思うかもしれないけど、ガチで起こった話。
未だに、ツレ達の酒の席で、この話が出る時がある。
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